【書評】世界を変えた確率と統計のからくり134話

  • 統計にまつわるキーパーソンが、統計の黎明期(1500年あたり)から、時系列に紹介されている。
  • 人物の紹介はもちろん、歴史的背景や、統計に関する用語の解説が載っている
  • 時系列に話が進むので、統計に関する考えの成り立ちがとても分かりやすい
  • 話の中に、ルーレット・カード・サイコロ等、ギャンブルがよく出てくる。最近も、将棋やチェス、クイズで、機会学習が盛り上がっている。やっぱり何かの勝ち負けに統計が絡むとエピソードとして面白い。
  • 本の中で、「本書で活躍する主な数学者・統計学者」として1501年から現在までの人物が、38人登場している。 統計を学ぶ際に目にする人物は軒並み登場するが、ベイズの名前はその年表に無い。話には出てくるのだが。やはり、一般的な統計からは異端なのだろうか。
  • この本を締めくくる、134話目がかっこ良すぎるので、最後に引用する。生きた伝説と呼ばれる、インドの統計学者、ラオの言葉。
  • 「すべての知識は、突き詰めていけば歴史である。すべての科学は、抽象的に見れば数学である。すべての判断は、その根拠を問えば統計学である。」
  • 「すべての判断は、その根拠を問えば統計学である。」だなんて、かっこいい。